3、問題を作ろう!
3、「ウミガメテクニックを学ぼう!」
「はいはいどーも、鬼殺しおにーさんだよ」
「わーいお兄さん。今日は一体どういう事をやるのー?」
「今日はね、いかにして迫り来る借金取りから逃げるかという、将来必ず役に立つむだちし…」
「はい、無駄な小芝居はいいとして、ウミガメのテクニックですね」
「え、いやマジで役に立つんだよ。電信柱の所に水の入ったペットボト」
「一体何のために出題者の方に苦労して連絡とってテクニック教えてもらったんですか」
「そうなのよ。たぶんこのHP始まって以来の努力っぷりだよ。誉めて誉めて」
「自分の脳内の娘に誉めてもらうと嬉しいんですかあんたは」
「…よく考えてみるとこのHPキモイな」
「逝っちゃだめです」
「まぁそんなお釈迦様もびっくりな自問自答は置いておいて。ウミガメのテクニックでよ」
「具体的には?」
「そうだね。まず、問題の面白さとは謎を解き明かす事、と説明はしていたと思うけど」
「言ってましたね」
「そこで、だ。さらに謎を楽しくするためには『思い込み』を利用するんだよ」
「思い込み? ひな鳥が親鳥を勘違いする…」
「似てるけどそれは刷り込み。 思い込みっていうのは先入観を利用した巧妙なトリックさ」
「先入観? 一体どういう事ですか?」
「じゃあさ、ここにノブがついてるドアが何故かあるわけだけど。開けてみて?」
「あ、はい… って、引いても開かないですね」
「じゃあ押してみなさい。さすれば道は…」
「開かないんですが?」
「何を言ってるんだい。このドアはね。こう開くんだよ」
「横開き!!??」
「うん。誰もドアノブがあったら前後に開くなんて言ってないよ?」
「でもでも、普通ドアノブがあったら前後に開きますよ!?」
「それが先入観さ。思い込み。これをウミガメに絡める事によって面白さが増すんだよ」
「なるほど」
「男、と呼ばれると成人男性を思い浮かべるけど、男っていうのはもちろん幼児も含まれるし、雄かもしれない」
「思い込みをすることによって問題に深みが出るわけですね? それを意識的に仕込むと?」
「うん。 金、ってかかれると皆『かね』って読むけど、『きん』でもいいわけで」
「ああいいですね。それ。文字だからこそできるいたずらもあるわけですね」
「そうさ! これを絡めて問題を解き明かしていくとさらに面白いのだよ! カレーの福神漬けみたいなもんさ」
「なるほど。こういうのがウミガメ的テクニックってわけですね?」
「YES じゃあもうちょっと他のテクニックについてもやっていこうか。っとそれ以前にちょっと重要な注意!」
「なんでしょう?」
「ここを見てるという事は、あなた達はまだ初心者! これはあくまでも面白くする術を書いてるだけであって、実践に持ち込むはもっと後でね!」
「はーい」
「はてさて、他のテクニックを紹介していこう。擬人化、だ」
「擬人化? あああれですか。MS小…」
「シャラップ。ここはそういう擬人化ではない。人で無いものを人として扱う事によって人を欺くテクニックだ」
「つまり、本とか動物とかを人として扱うって事ですか?」
「そうだね。例えば『男がたくさん草を食っている』って文章があったとして、ここで男が人間だとおかしく感じるだろう?」
「ですね。ヤギとか牛とかみたいな」
「そうなるわけだ。わざと文章をぼやかす事によって謎もまたぼやかすわけだね。これも効果的なテクニックといえる」
「なるほどー」
「他にも、設問する際のテクニックとして設問の形をかんがみる行動も必要だね」
「鑑みる?」
「まず、自分がどういった問題を作りたいのか。正統派? トリッキー? 意外性? そこらへんをよく考えようね」
「ふむふむ」
「思いがけないような意外な結末、皆で真実に近づく推理、ウミガメの奥の深さがわかるね」
「という事は問題の事をしっかりと考えにつめていけば良問を作れるわけですね!」
「そうさ! …といいたいけどそうでもない」
「え。」
「問題作るという事は出題するという事」
「はい」
「そこには出題者の器が関わってくるのだよ。問題は器に入る水といったところかな?」
「はぁ」
「器から水が溢れ出したら、いくら水の量が多くても駄目なのさ」
「すみません、もうちょっと単純にお願いします」
「まぁつまり 『身の程をしれぃ!!』って事だね」
「…おっきい声やめてくださいよ」
「HAHAHA ごめんごめん。というわけでウミガメ的テクニックについてはこの辺で」
「はい、次はついに出題編ですね!」
「そうだね。じゃあ次もがんばっていこう!!」
「はーい」
「今回アドヴァイスをいただいたコテの方、本当に有難う御座いました。この場を借りて御礼申し上げます」
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