1、ウミガメって何?
3、「ウミガメ用語:亀夫」
「さぁ! 遂にやって来ました。『亀夫問題』!」
「亀みたいに鈍重な夫が何かやらかすんですか?」
「違う! 断じて違う! さて、とりあえず例題を出すから」
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「という問題。出典はぺんねさん。有難う御座います」
「… 何が普通の問題と違うんですか?」
「ここで、亀夫に際してぺんねさんが書いた解説を、簡単に取りまとめる」
「はぁ」
「亀夫問題とは、出題者が、劇中の登場人物になりきり回答する物である」
「なんでそんな真似するんですか? 変身願望?」
「違う! 理由は劇中の人物が知らない事は、出題者も知らないという事になるからだ!」
「?」
「つまり、出題者も知らない=回答者が得られる情報が限られるのだよ」
「…? まだよくわからないのですが」
「そうだね。俺も言っててわからなくなった。 ちなみに何故『亀夫』なのかというと、ぺんねさんが初めて出した時、出てきた男の子の名前が『亀夫』だったのだ」
「へー」
「よし、実際にやってみよう。そうすればわかるだろう」
「はーい。 じゃあまず…『川原なのは重要ですか?』」
「ノンノン。ナンセンスな質問だ。亀夫君が知らない情報を俺は知りえない。よってそれに答える事は不可能なのだ」
「あ、なるほど〜 それなら『見たっていう死体は大人くらいの大きさ?』」
「『うん。そうだったよ』」
「うわっ。突然口調が変わった… キモッ 『死体は川に流したの?』」
「悪かったな。 『うん。そうだったと思う。 川に突き出してたよ』」
「『死体は、君が見つけたの? 亀夫君』」
「『うん、僕が見つけて、そしたらお父さんが待ってろって』」
「うーん… 他に質問が思いつかないなぁ…」
「ははは、大丈夫。亀夫問題は情報が少ない代わりに、他の事が出来るんだよ」
「と、いいますと?」
「うむ、まずは『YES NO質問じゃなくても良い』『亀夫君を動かすことが出来る』」
「前者はわかるんですが… 亀夫君を動かせる? 私はESPじゃないんですけど」
「お前がエスパーかどうかはどうでもいい。 つまり『亀夫君に情報を集めさせる事が出来るのだ』」
「へー 使い勝手が良い小間使いですね。 『死体はどこかで発見された?』」
「なんなんだこの小娘; 『うーん。僕知らないや』」
「『調べろ! このクソ砂利!! 新聞も読めない腐れか!!!』 あ、今のは鬼殺しさんに言ったのではないですよ」
「『あ! 新聞みたら下流の町で発見されたって!!』 後で覚えてろよ…」
「それじゃあ違う方向から攻めてみよーっと。 『その経験をした前後に、そこらへんで何かあった?』」
「『うん! 運動会があったよ!!』」
「えー、運動会関係あるか聞けないから… 『お父さん、運動会に来てた?』」
「『うん! 一緒にリレー走ってくれたよ!』」
「うーん… なんだろう… じゃあまぁ『お父さんって何の仕事してる人なのかな?』」
「『警察の人だよー! かっこいいでしょ!』」
「ん? 警察の人…? もしかしたら… 『ねぇ、お父さんに死体を流したのは運動会に出れなくなるから?って訊いてきて』」
「『うんわかった…』 よし。じゃあ解説へGO!!」
780 名前:ぺんね ◆M2clACoxQA 投稿日:03/11/02 23:30 いやいや、息子が変なことを言い出したと思ったら、こんなところに来て皆さんの知恵をお借りして いたとは… 私はある田舎町で長く警察官をやっております。夜に息子と出先から帰る途中、息子が「お父さんあ れ何」というもんですから確かめてみたら、川岸に流れ着いた水死体だったわけで、正直困ってしま ったのです。 「遺体の引き上げ、運搬、身元確認、検視官の手配・・・折角明日は休みなのに、うちは人員不足だか らなあ。絶対呼び出しがかかるな。」 翌日は息子の運動会で、行ってやる約束をしてたんですよね。 そこで私は棒を拾って死体を川の真ん中に突きだしたのです。 「もう少し下れば下流の大きな町の警察に管轄が変わる。そこで発見されてくれ。」 という訳です。いや、言い訳するわけじゃないですが、やっぱり大きな警察のあるところで発見され たほうがいろいろ迅速に進むもんですよ。 息子には「大きなゴミ袋だった。お父さんが流しちゃったことは誰にも言うなよ」といっておきまし たがやっぱり子供だからってごまかしは効きませんねえ。ちょっとカッコの悪いところを見せたかも しれませんが、翌日の運動会に行ってやるというのもやっぱり大事だったんですよ。息子との約束を 守ってやれたことがなかなかなかったもんで。。。 |
「へー、DQNな父親ですね」
「こら! 何を言いやがる!」
「ふふーん」
「何だコイツ… まぁよし。ここで抑えておきたいのは亀夫問題の特徴」
「『出題者はなりきっているため、情報が制限されている』『YESNO の質問でなくても良い』『出題者に情報を集めてもらう事が可能』の三点ですね」
「そう! ぺんねさんの弁だけど…」
「亀夫君問題の魅力は、回答者が登場人物と同じ視点から物語世界の謎を探ると
いう経験をする点だよ 」
「…だそうだ。 なんか今一瞬、ぺんねさんが見えた…」
「流石は、亀夫生みの親。いう事が違いますね。 ところで鬼殺しさん…」
「なに?」
「264杯目で出してますね。亀夫。 愛っていう人間に扮してますね… プゲラッチョリー」
「や、やめろ! 見るな! はずいから!」
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